ウナボンの泣き泣き日記

ウナボンの泣き泣き日記

14.手術後

☆手術後☆

痛み止めの注射の中に睡眠薬も混ざっているそうでそれはそれはよく眠れた。
でも眠るとノックで起こされ、無理やり検温。
一晩中、これの繰り返しだった。

朝になった。
流動食のような朝食。いつもだったら大した事ないゼリーが美味しくて感動♪
T先生が朝の回診に来た!
「先生、ありがとうございました。ところで手術ってどのくらい時間かかったんですか?」
「一時間半の大手術!」
・・・T先生はいつも大袈裟。
「子宮内膜症みたいなブルーベリーくらいの大きさのがあったからジュッて焼いといた!」
よくわかんないけどお礼を言った。

寝返りをうつ練習。
お腹の中で何かが動いてるのか、とても痛い。

寝たきりの私はTVだけが楽しみで、
常時リモコンを握っていたけどある時、床に落としてしまった。
個室なので誰もいない・・・
仕方ないのでナースコールでお願いした。
不機嫌そうな看護婦さん・・・当然だ。二回目だもん・・・

起き上がる練習。
腹筋にチカラが入ってしまい、ただ起きるだけなのに泣きながら練習した。

術後何日目かは忘れたけど、導尿の管がはずされた。今日から自力でトイレ!
久々感じたお通じの予感・・・
スッゴイ!ゾウかウマかと思うくらい!『プチ断食、腸リセット』みたいな感じ。
後にも先にもあんな爽快な気分は味わった事ない!
術前、大量の浣腸をされてもう何もないと思っていたのに・・・。

血液検査でガンと疑われたCA19-9を術後初めて調べた。
スッゴイ!1,000以上あった数値が20になってるぅ!立派な正常値だよ。
「ガンじゃなかったね、よかったよ」
T先生も安心してくれた。何故かT先生がちょっとカッコ良く見えた。
「先生、ありがとう。ちょっと好きになっちゃった♪」
冗談の通じるT先生なので真に受けられない事、請け合い。
続いて
「あの~、手術で取り出したものが見たいんですけど」
どうしてもあの姉の反応が気になるので、私も見たかったがもう検査係に提出してしまったのでないとの事。
でも、写真だけは見せてもらえた。
スッゴイ!グロテスク!皮付き鶏肉に毛が生えて脂身も足した感じ。
後に読んだ本で、
『細胞(だか何だか)が受精せず女性の体内だけで勝手に人間の身体になろうと成長する』
みたいな事が載っていた。
だから脂、歯、毛なんて人間の素みたいなのができるのか・・・
なんて感心した。

そんな事で約2週間の入院生活は無事終了した。

***** 15.終わりに へ続く *****


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